私は、闇金や風俗など比較にならないほど嘘や金銭欲にまみれる不動産業界ではかなりレアであるバカ正直さを貫いたまま、
美辞麗句を並べ立てて日常的に資産をかすめ取ろうとする悪徳業者にだまされず、
ほぼ対等に渡り合えています。
なぜか、全くの不動産のド素人なのに、
合法的な詐欺取引や血の通わぬ法律論を駆使して来る日も来る日もひたすら巨利だけを得ようとする業者たちと素手で戦っているにも関わらず、
ほとんど傷を負っていないのです。
不動産業界では、あれこれ学んでいる方ならご存じの通り、
例えば建設会社やオーナーが管理会社や販売会社などをはじめとする不動産業者と結託し、
入居者や新規の買い主をだますような詐欺や不平等な取引が蔓延しています。
詐欺ではなく、従来のまともな商取引であっても、
例えば、私の事業内容を不動産業者に話してみると、ほぼ必ず、
「そんなにオーナーに信頼を得ているなら、毎月激安の5万で貸している昔ながらの古い町家の入居者なんてさっさと追い出して、
オーナーから物件を2千万で買い叩いて6千万で即転売するか、
1億で旅館を作って2億5千万で売ればめちゃくちゃ儲かりますよ!
今、京都で旅館を開けばどこでも瞬間的に爆益です!何なら、うちが全部代行しましょうか?」
などとたびたび、打診されます。
ちょっと足を踏み入れればすぐにたやすく億を稼げる不動産業界なのですが、
どうもそうやって稼ぐのは好きになれません。
それは資本主義社会的には私のかなり悪い癖と言えます。
そもそも高級腕時計、高級車、高級クラブ、タワマン高層階などに興味が持てないので、
1億に心が踊らないことが原因です。
ずっと旅しながらさほどお金の心配なく暮らせる、
毎月120~200万ぐらいの不労収入で十分だと考えています。
地主や投資家を含め、不動産業者や不動産業界は4割ぐらいが残念ながらお金に関しては底抜けに欲深い人々で、
儲けるためなら手の込んだ微妙な嘘を数年にわたって平気で伝え続け、
法律の範囲内、またはばれない範囲で法律をすり抜けて、
バカ正直な人や真面目な人を根こそぎ食い物にしています。
そのため、多くの人はだまされないように必死に勉強して知識を増やしていっています。
しかし、どんなに学んで賢くなっても、
不動産業者の儲けの知恵には全く歯が立たず、
そもそも不動産業者はちょっと人をそそのかすだけで億単位の利益が転がり込んでくるので、
詐欺的な取引にかける情熱が素人の学習とは比較になりません。
私はいつまで経っても不動産に関してはド素人の中のド素人であり、
知識も全然蓄えず、いまだに不動産はほとんど勉強していないので、用語も常識も知らないことだらけです。
おまけに、頭がおかしいほどの超バカ正直者で、
何でも本当のことばかりそのまま話してしまいます。
例えば、ある日、知らない不動産のデベロッパーから「ぜひご挨拶におうかがいしたい」と電話がありました。
私は超絶正直なので、思ったことをそのまま伝えます。
「なぜわざわざ、知らないおっさんに会わなければならないんですか?
用件は電話、メール、郵便物などで済むのではないでしょうか?
あなたがハゲていようがハゲていまいが、デブの汚いおっさんであろうがあるまいが、
あなたが汗臭いのか汗臭くはないのかに関わらず、
私は用件を知ること以外、あなたには何の用もありません。
今この時間、また、会うかどうかを判断する一瞬の脳のメモリーすらもったいないです。」
と、脳内の思いついたことををそのまんま伝えてしまうほどバカ正直なのです。
友人や周りの方々からは「変人レベルで驚異的な正直者なのに、よくだまされないよね?」と心配されます。
私は数々の不動産関連の業者や周辺の人から不動産の怪しい話を持ち込まれていますが、
一度もだまされていません。
だまされないコツとしては、悪徳業者であるかどうかは関係なく、
私は初めての人には、最大限、とんでもなく失礼な態度を取ることにより、
相手の性質をあぶり出すことを習慣にしています。
仮に悪徳業者に失礼極まりない態度を取った場合、悪徳業者は、
「こいつは金になんねーただのタチの悪い奴かよ こんな奴にゃ関わってらんねー ただただしゃくにさわるヤローだ」
と判定し、ぶち切れてきます。
そこで「あ、やっぱうさん臭い業者なんだな」と判断できます。
また、真面目な業者にそういう態度を取ると、驚いた様子で、
「あの、、こちら、何かご気分を害するようなことを申してしまいましたか、、?」
と不思議に思いながらも謝ってきます。
そこで、「あ、真面目な業者なんだな」と判断できます。
業者をまず最初から怒らせておくことによりスクリーニングしておけば、
だまされたり、カモやターゲットとなることから逃れられます。
真面目な業者に対しては、
「最初は悪徳業者かどうかを見分けるためにわざとののしったんです。すみませんでした。あなたは真面目な方だったんですね。」
と正直に意図を伝えます。
常に詐欺を繰り返しているような悪徳業者には、
逆にあり得ない請求を吹っ掛けて相手の度肝を抜いておくことです。
「あんな面倒な奴とは関わりたくない」とどこかに消え去ります。
何かのリストに載っている場合でも、自然にdeleteしてもらえます。
どんな業者もあくまで人間なので、
感情を揺さぶり、コントロールしてあるべき方向へ修正をかけることができます。
ちなみに、人をだます業者の中には自分のビジネスのあり方を考え直し、
私の思想に傾倒し、人生全般を改めて、私を応援してくださる方も散見されます。
不勉強で超のつくほどバカ正直な者であっても、
法律の隙間をつつく百戦錬磨のプロと楽勝で対等に対峙していくことができるという実例を、ここでご紹介しました。(written by 廃墟不動産投資家)
編集部より:この記事は 廃墟不動産投資家 様の2018/10/29の投稿を転載させていただきました。