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賃貸経営は情を寛容すべきか、もっとドライであるべきか。〜医師が教える不動産投資

僕は本来、商売人にはあまり向いていません。

困っている様子で助けを求められると、どうしても自分が損をしても
相手に配慮をしてあげたい、と思ってしまうからです。

もちろん損得感情も含まれています。こちらが相手の為を思って譲歩
をしてあげたのだから、きっと相手もこちらを良く思ってくれて将来
配慮をしてくれるだろう、と。

 

まるで、いつぞやの日本政府のようです。甘すぎます。1年もしたら
そんなこと忘れてしまうに違いなく、恩を仇で返されて後悔をする日
が来るのは確実です。

自分で言うのも何ですが、医師としての適性はあると思います。特に
地域での外来診療を行うのであれば。自分にとても合っていると強く
思います。

が、利益を追求する、営利を求めるとなると、自信はありません。

株式会社であれば、利益を追求しないのは株主に対する裏切り行為で、
許されるものではありません。情に負けて損をするなど言語道断。

損して得取れ、なんて諺もありますから、譲歩が必ずしも不正解とは
限りませんが、それはもう少し回収の見込みや実現可能性がはっきり
しているべきでしょう。

僕のように過剰な配慮をしてしまうのは商売上手褒められたものでは
ない、と自分でも思います。

お願いされても断る勇気も必要です。

もっと割り切るべきなものの

最近もやってしまいました。

空き部屋に入居申し込みが入り、家賃の引き下げ、及びフリーレント
を1ヶ月希望されている、との連絡を受けました。

既に繁盛期は過ぎており、また設定した家賃も3年前から変更をして
いませんでしたので、約3%の家賃引き下げ交渉はむしろ妥当だろう
ものでした。

 

とはいえ、周辺の物件を調査する限りウチよりも価格面で条件の良い
部屋はありませんので、申し込みの段階まで進んでいるなら家賃以外
の譲歩をせずとも決まると思われ。

フリーレントは突っぱねても何ら問題はないはずです。広告料も高め
に設定しているので実際これ以上は厳しい。

それは分かっているはずなのに、相手の事情を聞いて「可哀想だな」
と思ってしまうところに自分の商売センスの無さを感じます。

 

その方は、数ヶ月前に転居したばかりなのにそこを出て行きたい、と
相談をされに来たそうです。

下の階の方と騒音でトラブルになったそうで。

トラブルの内容的には、下の階の方が神経質で、過剰な反応をされて
しまったとのこと。子供はいるけれども別に特別うるさくした記憶は
ない、と。

 

数ヶ月前に転居したばかりで、尚且つ短期退去で違約金も発生する為
初期費用負担の少ない物件を探している、と。

当該物件は敷礼ゼロゼロですので、条件にぴったりだったのでしょう。
それで僕の部屋を紹介して下さった、と。

 

そこまで聞いてしまうと、どうしても僕には同情心が生まれてしまう。

もしかしたら話を著しく自分に都合良く、同情を買うようにしている
かもしれないというのに。

それでも、お金がきついのはよく理解できる、と考えてしまう。譲歩
は厳しいと思いつつも、余計な譲歩をしてしまいます。

 

管理会社さんとしては家賃引き下げだけでも十分ありがたい、あとは
何とかします、と仰ってはくれたものの、大変なのは理解できるので
一ヶ月ではなくて入居月は免除でどうでしょうか、と言ってしまった。

あまりにも甘過ぎですね。顔も合わせないのに、入居者さんから良く
思われたいとのエゴが働いてしまいました。

もう伝えてしまったのでひっくり返すつもりはありませんけれども、
何が正解だったのかを知りたいです。

もっとドライに割り切るべきであるかどうか、を。

 

自分に合ったビジネス探し

普通は自分のお金と他人のお金のどちらが大切なのか、と言われれば
自分のお金と答えるのが当然でしょう。

これまでお世話になった経験があって、助けてあげたいと思える人で
あれば出来る限りの譲歩を進んでするのが正解だとは思うのですが。

全くの未知の人間に対して同情的になり過ぎるには危険だと思います。

 

思っていてもその通りに行動できないところに、本当にセンスの無さ
を感じてしまう。

こんな性格なので、あまり競争の厳しい世界には身を置かないほうが
自分の為なのだろうなと切に思います。

医療のように、他人のことを一番に考えていればいいというのは実に
楽ですね。医療保険制度とは、それでも医師やその他の医療従事者が
食いっぱぐれないように設定されたものですから。

 

その他の分野でも起業して、より面白い経営を展開したいとの野心を
本当は持っているのですけれども。

自分の純粋に経営だけを見ていられない性格からすると、よほど分野
を選ばなければ痛い目に合うような気がしてしまいます。

直接価格交渉をやり取りするようなものは絶対駄目ですね。相手の為
と思って、無理な値引きをした挙句騙されて倒産してしまうイメージ
しか沸きません(笑)。

医療と不動産賃貸業以外は、人情の入り込む余地の無い仕事に絞って
おいた方が自分のためでしょうね。

 

早いところローンを終わらせて、目の前に困った人が現れた際に十分
な譲歩を涼しい顔でできるような立ち位置に立ちたいものです。

編集部より:この記事は  医師が教える不動産投資    様の2016/7/4の投稿を転載させていただきました。

Posted by きりのき

こんにちは。『きりのき』と申します。  普段は勤務医をしておりますが、震災・原発事故の経験やその他ここ数年で多くのことを学び、また子供時代からの夢を叶えたいという思いもあり、2011年4月より不動産投資の勉強をスタートしました。  それをきっかけとして、現在はビジネスそのものについて強い興味を持っています。2014年1月1日現在、2棟53戸+区分マンション1戸を所有。  「自分が主人公であり続ける未来」 を目指して、不動産投資を含めた 『収入の3つの柱』を構築中です。不動産投資は、そのための基盤作りと言えるかもしれません。  拙い文章ですが、宜しくお願い申し上げます。